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by yurinass
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IXI粉飾決算で旧経営陣逮捕

 昨年1月に経営破綻したシステム開発会社「アイ・エックス・アイ」(IXI、大阪市)=清算手続き中=の粉飾決算事件で、大阪地検特捜部は29日、同社の元社長嶋田博一容疑者(49)ら旧経営陣4人を証券取引法(現金融商品取引法)違反容疑で逮捕した。同日早朝から、兵庫県宝塚市の嶋田容疑者宅など関係先の家宅捜索も始めている。

 特捜部の調べなどによると、嶋田容疑者らは帳簿上実在するよう装った架空の商品を複数の会社間で取引したように見せかける「架空循環取引」などの手口で、売上高を20億円以上水増しして、約55億円とした2003年3月期の決算書を近畿財務局に提出した疑いが持たれている。

 架空循環取引による売上高などの水増しは03年以降も継続。経営破綻する昨年1月までの間、売上高の水増し分の総額は約800億円近くにのぼるとみられる。

# by yurinass | 2008-06-08 23:44

IXI元傘下・グローバルウイングス 債権者が破産申し立て

 民間信用調査会社の帝国データバンクは29日、ビジネスジェット機の運航会社「グローバルウイングス」(大阪市)の債権者が、同社の破産手続きの開始を大阪地裁に申し立て、大阪地裁が5月14日に保全管理命令を出したと発表した。

 帝国データバンクによると、グローバルウイングスの創業者は、粉飾決算事件で元社長らが29日に逮捕されたIT関連企業「アイ・エックス・アイ(IXI)」(大阪市)の出身で、グローバル社は2004年にIXIの子会社となった。ところが、IXIが07年に破たん。グローバル社はIXIからの約50億円の借入金を返済するため、保有していた航空機3機を約30億円で売却し、事業を休止した。IXIとの資本関係も解消していた。

 グローバル社は02年設立。05年から中国で小型ジェット機を使った企業向けビジネスジェットの運航を始め、06年には関西国際空港を拠点に国内での運航も開始した。日本で初めて国際ビジネスジェット事業を手がけるベンチャー企業として注目を集め、大阪商工会議所の「大阪活力グランプリ」特別賞を06年度に受けていた。

# by yurinass | 2008-06-08 23:41

1―4月の米倒産件数48%増 内需企業に打撃

【ニューヨーク=杉本晶子】米国で企業倒産件数が増加している。米民間調査会社によると、1―4月で1万8328件と前年同期と比べ48%増えた。レジャーや小売りなど内需型企業に比較的規模の大きな倒産が目立っている。金融市場の混乱は小康を保つが、景気低迷は続いており、倒産件数は今後も高水準で推移する可能性が高い。

 調査会社ジュピター・イーソーシズによると、日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条や清算など、裁判所に申請した倒産件数は4 月に5173件となり、今年初めて5000件台を突破した。景気低迷や信用収縮を背景に「年内は高水準が続く」(倒産調査部門トップのマイク・ビックフォード氏)と分析している。

# by yurinass | 2008-06-08 23:39

東卸債務帳消し:参院財政委で調査へ 農水省と中小企業庁

築地市場(東京都中央区)の仲卸業者でつくる東京魚市場卸協同組合(東卸)の債務9億7500万円が、都の出資する中小企業再生ファンドの介在で事実上帳消しになった問題について、農林水産省と中小企業庁は29日の参院財政金融委員会で事実関係を調査する方針を示した。大塚耕平議員(民主)の質問に答えた。

 東京都が25億円を出資して04年に設立した「東京チャレンジファンド投資事業有限責任組合」は05年3月、9億7500万円の債権を農林中央金庫から購入。直後に債務者の東卸に4500万円で転売し、差額9億3000万円が帳消しになった。

 大塚氏は誰がこの帳消し分を負担したのかをただしたが、各省庁はいずれも「個別の取引」を理由に回答を拒んだ。渡辺喜美金融相は、一般論と断ったうえで「不透明な取引が日本の金融市場のイメージを損なうことがあってはならない」と述べた。

 東卸は、築地市場移転を巡り賛成派と反対派が対立しており、反対派の理事らは「移転に絡めて、都が(賛成派の)理事長らに便宜を図ったのではないか」と指摘している。

# by yurinass | 2008-06-08 23:37

実はこれ、粉飾です

コンパッソ税理士法人 白井輝次

 平成10年3月末のことになるが、確定申告シーズンも落ち着き、たまたまある司法書士さんの事務所に伺ったついでに、その司法書士さんと同じビルに入っていた知り合いのS社を訪問した。

 雑談をひとしきりして、さあ帰ろうとした時に、奥さんが「ちょっと先生お待ちください、実は相談したいことがあります」と引き留められた。決算書を見て欲しいのだと言う。S社とは仕事上の付き合いはなかったが、「見るくらいは」ということで、拝見したのが実は全ての始まりであった。

 貸借対照表を見て、棚卸しが異常に多いのにまず気がついた。また手形も借入金も多い。損益計算書を見て、売り上げが10億円以上あるのにずいぶん利益が低いし、金利も多い。一目見ただけで、バランスの悪い決算書ということがわかる決算書だった。「このままでは倒産しますよ!倒産分岐点オーバーです!」と率直に言わせてもらいつつ、棚卸しに話が移ったら、「実はこれは粉飾です」と打ち明けられた。

 売り上げを上げなければ銀行からお金が借りられなくなると考え、儲からない仕事でもひたすら引き受けてきた。また、会計事務所は毎月10万円の顧問料だがなにもしてくれないと、事情を説明してくれた。

 ちょっと立ち寄ったつもりが、大変なことに巻き込まれてしまったと感じつつも、商売柄、言わせてもらった。「今なら、なんとかなるかもしれません。そのかわり、抜本的な対策が必要ですね。あしたもう一度お会いして、じっくり練りましょう」。

 翌日次のような対策をたてた。
(1)貸借対照表をきれいにする作戦(自己資本充実作戦)
 個人の資産中、マンションと自宅の半分を会社の資本に組み入れて、つまり増資と減資を組み合わせて過年度の実質繰り越し赤字5000万円解消作戦開始。これによって債務超過脱出。 
 (2)売り上げ先変更作戦
 公共工事が売り上げの60%以上を占めていたが、この関係は特に経営の足を引っ張っていたので、この関係を縮小撤退の方向へ。利益率の良い仕事を受注する作戦へ転換。これによって売り上げ大幅減少覚悟。
 (3)会社経費の大幅削減
 本社をビルから撤退し、自宅の半分を簡易改造して本社とする。併せて、人員を含む各種リストラ断行作戦。
 (4)リスケ作戦
 三つの金融機関から合計約1億5千万円の借金。毎月元利計290万円の返済。これを、リスケ(条件変更)して月々42万円程へ縮小。(売り上げ10億円以上のスキームで借り入れ返済計画が成り立っていたが、これを大幅に縮小)

 以上の止血栄養作戦を断行し、売り上げ先変更作戦は最終的に数年かかったが、おおむね1年で作戦完了した。その結果、再生初年度の損益は、年間売り上げ1億5千万円 (前年は粉飾後10億円超)、年間純利益5百万円 (実質)となって、それまでの粉飾体質を一掃し、小さな会社でも実質利益の出る会社となった。

 再生開始当初は、奥様と娘さんとただ一人残った社員さんであったが、再生2年目になると、息子さんが大学を卒業し、S社に入社した。この息子さんの縁とみんなの力で、売り上げは年々回復し、利益体質も強化され、昨年は売り上げ6億円・利益3千万円をあげる会社となった。5年前には、金融機関の月々返済も完全にもとに戻し新規借り入れもできるような状況になった。借入金残高は10年前の60%ほどですが、社長はもう借り入れる気はない。

 再生話ばかりですが、実はこの間、特に株価の低い時期に入社したての息子さんに株を相当数移動してしまったので、結果的に所有面の事業承継対策も完了してしまった。さらにこの間父子での苦しい商売を一緒にやれたので、商売上のノウハウも苦労も会得し、社長は永年の苦労のため昨年脳梗塞で倒れたが、会社の経営はやる気ある息子さんの存在によって以前にもまして成長中です。


プロフィール
白井 輝次(しらい てるじ)
コンパッソ税理士法人代表社員

1948年、群馬県出身。70年法政大学経営学部卒業。税理士・医業経営コンサルタント。73年竹平会計勤務。78年白井会計設立。90年(株)東京パートナー会計事務所合同設立。04年コンパッソ税理士法人設立。06年同法人の代表社員就任現在に至る。「だれでもわかる企業承継の実務」・「非公開会社の法務」各第一法規出版刊。全国中小企業団体中央会委員。東京都社会的事業承継システム研究会委員。事業承継対策・相続対策・自社株対策などに精通。非公開会社法研究会員。
コンパッソ税理士法人 http://www.compasso-group.jp/

# by yurinass | 2008-05-31 10:20