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[東京 21日 ロイター] 日銀が発表した4月の主要銀行貸出動向アンケート調査によると、貸出運営スタンスDI(プラスが大きいほど貸出に積極的)は、中堅企業向けがプラス3、中小企業向けがプラス7、個人向けがプラス13となり、それぞれ2000年4月の調査開始以来最低の水準となった。貸出運営スタンスDIが中小企業向けで慎重化した要因としては「経済見通しの悪化」、「特定業種・企業の業況(業績)悪化」を挙げるむきが多かった。
過去3カ月間に中小企業向けの貸出条件をどう変化させたかの質問では、「借り手の信用リスク評価」DI(プラスが大きいほど緩和的)はマイナス3と04年7月(同じくマイナス3)以来の低水準、「担保設定」DIについてはマイナス2と03年7月(マイナス4)以来の低水準となった。 資金需要の強さを示す資金需要判断DIは、企業向けが前期比悪化してマイナス2となり、07年7月(同じくマイナス2)以来の低水準となった。一方、地方公共団体向けの資金需給判断DIはプラス29と前期比で大きく上昇したが、地公体が、過去に公的機関から借りていた金利の高い資金を返済し、民間機関の資金に借り換えたことが影響したとみられる。 個人向け住宅ローンと消費者ローンの資金需要判断DIはそれぞれマイナス2、マイナス3となり、ともに前四半期から改善したが、それぞれ2四半期、3四半期連続でマイナス圏にとどまった。住宅ローンの資金需要DIの低下については住宅投資減少、消費者ローンDI低下については個人消費の減少を挙げるむきが多かった。
by yurinass
| 2008-04-22 20:36
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