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預金保険機構は11日、株式を保有し一時国有化中の足利銀行について、証券大手の野村ホールディングスの子会社を中心とする投資グループと株式の譲渡契約を正式に結んだと発表した。譲渡額は1200億円。
足利銀については、金融庁が3月14日に野村グループを再生の受け皿にすることを決定。今後、野村傘下の投資会社の野村フィナンシャル・パートナーズ(FP)と、事業再生ファンドのネクスト・キャピタル・パートナーズなどが設立した新会社「足利ホールディングス」(宇都宮市)が、銀行持ち株会社の認可を受けたうえで、7月1日に足利銀の全株式を取得する。これにより、足利銀は2003年の経営破綻(はたん)から4年あまりで、国の手を離れる。 同日、東京・有楽町の預金保険機構で記者会見した野村FPの永松昌一社長は「株主が代わっても地域密着の現在の路線は継承する」と強調、地域重視の経営を目指す意向を表明した。また「オールジャパンで足利銀を立て直したい」と述べ、譲渡先選考で競り合った地方銀行連合の主要メンバーだった関東周辺の地銀などにも出資を呼びかけ、足利銀再生を軌道に乗せる考えを示した。 今年9月以降、3年間の中期経営計画をまとめる。会見に同席した預保機構の永田俊一理事長は「事業計画の確実な実行と、質の高い経営管理を期待したい」と述べた。 預保機構は、足利銀を譲渡する際に債務超過を穴埋めする。譲渡時点での債務超過額は2500億円程度とみられ、野村グループへの株式売却や預保機構の拠出金で賄う。
by yurinass
| 2008-04-19 21:54
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