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倒産したスタートアップの知的所有権はどうすべき?

ヤフーのエンジニアJaisen Mathaiがなかなか良い問題提起をしている。「倒産したスタートアップの知的所有権がコミュニティの助けになるかもしれない、そんな時、何ができるのだろう?」

スタートアップの大多数は倒産する。その多くはコミュニティにとって価値のありそうなソフトウェア、特許、その他知的所有権(IP)を持っている。このIPがあればスタートアップも動力部に再投資したり、問題解消のクリエイティブな手法を探す時間の無駄が省けるだろう。本来なら所有権でもベストなものはクリアリングハウス(手形交換所)で公開したり、いっそオープンソースにできたら完璧なのだ。ファウンダーも多くの人は、他のプロジェクトで自分たちの仕事がライブで使われていたら見て嬉しいだろうし、そうした可能性を開くことに対しても前向きなはずだ。

が、ここに問題がある。スタートアップ倒産後も、こうしたIPが“所有権(property)”であることには変わりなく、全て誰かの所有となる。もし仮に企業がベンチャー投資を集めていたり債権者を抱えていた場合、倒産後の所有権は彼らの手に渡る。極めて稀にだが、IPを売り払い、売却益を債権者への返済に充てる場合もあって、例えば私が共同設立し昨年暮れに倒産したEdgeioではまさにそれが起こった。同社のIP資産は第三者に大半を売却し、その売上げは資産への権利を持つ関係者に払ったのだ。

だが、ほとんどのケースではファウンダーは精も根も尽き果てて歩き去るのがやっと。債権者にしたところで、IPなんてもの、売って金になるかどうかも判断がつかないものだ。売却しようとトライする時間もないし、気もない。そんな資産にわざわざ時間をかけてオープンソースにしようという人間は、もっといない。それにIPは単に同じものを他人が再現してしまうまでの寿命だ。それも忘れ去られてしまう要因のひとつとなっている。

が、これは以下のようにすることで変えることもできる。 債権者・投資家が契約を結ぶ際、「表面上明らかに価値のないIPは第三者にこれを渡し、(金銭その他の)価値を迅速に鑑定してもらうこととする」という条項を加え事前に了解を取り交わしておくのだ。で、第三者が価値アリと判断したものは自分で売却を決めて良いことにし、さらに売上げの一部は手数料として歩合いでキープできることにする(こうしておけば価値を見落とすこともないだろう)。また、面白そうなんだけど当面は商業的価値が出そうにないものについては、コードをただ公開する-。

この第三者には、でも出資の後ろ盾も必要だ。資産売却で得た収入だけでは、おそらく営業経費はカバーし切れないだろう。たぶん大学や大学団体が支援するには良いプロジェクトではないかと思う。学生デベロッパーや教務スタッフなら、こうした活動を追求するアカデミックな動機も見つけられるだろうし、彼らはコミュニティに恩恵を返してくれる人たちだ。

飛躍し過ぎに思われるかもしれないが、クリエイティブ・コモンズのアイディアだって出てきた当時は同じぐらいクレイジーに思えたものだ。最低限、面白い実験にはなるだろう。

ところで、このFailスタンプは$20で買える。自分のスタンプが欲しい人は、ただ上の画像をクリックするといいよ。
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by yurinass | 2008-05-10 14:10
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