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東京都千代田区のビルの地上げに絡み、資格がないのに弁護士業務をして報酬を得ていたとして、警視庁組織犯罪対策四課は四日、弁護士法違反(非弁活動)の疑いで、大阪市東住吉区の不動産会社「光誉実業」の社長朝治博あさじ・ひろし容疑者(59)ら計十人を逮捕した。
組対四課は光誉実業など関係先を家宅捜索。さらに数人の逮捕状を取っており、行方を追っている。 組対四課は光誉実業が、ビルの所有者だった東証二部上場の不動産会社「スルガコーポレーション」(横浜市)から依頼を受け、立ち退き交渉をしていたとみている。 光誉実業は指定暴力団山口組系の組織とつながりがあるとされ、同課は地上げの背景や資金の流れなど実態解明を進める。スルガ社から光誉実業へは報酬を含め十億円以上が渡っているという。 地上げの対象となったのは、千代田区麹町五丁目にあった「秀和紀尾井町TBRビル」。 調べでは、スルガ社は二〇〇五年九月にビルと土地の所有権を取得。光誉実業はスルガ社の委託でビルを管理していたが、弁護士資格がないのに入居者の立ち退き交渉をして報酬を得た疑い。 光誉実業はスルガ社からビルの所有権を取得し、交渉権があるように装っていた。ビルは昨年九月に解体され、土地の所有権は別の信託銀行に移っている。 信用調査会社によると、スルガ社は一九七二年設立で資本金は約百三十九億円。九五年八月に東証二部に上場した。〇七年三月期の売上高は約七百九十億円。役員には警察庁暴力団対策部長を務めたこともある元警察キャリアや元検察幹部らがいる。
by yurinass
| 2008-03-04 17:01
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