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by yurinass
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ビブロス倒産関連③

ビブロス債権者説明会
*)内容を読むにあたっては、ビブロス債権者説明会についてのコメントをお読みいただけると幸いである。

2006年4月13日午前10時~12時
弁護士会館2F大講堂「クレオ」
説明者:破産申請代理人:弁護士 神田 元
    株式会社ビブロス 元・代表取締役 山本 裕昭
[配付資料]
・株式会社ビブロス債権者説明会・式次第(アップは割愛)
・破産手続開始申立日における修正賃貸対照表(スキャニング画像有り)
・破産手続きの流れ(手続きなので、アップは割愛)
・「債権者の皆様へ」(社長お詫び状)(スキャニング画像有り)

【破産申請代理人神田弁護士挨拶】
・挨拶
・資料確認
・式次第確認

【山本氏挨拶】
 資料配付の「債権者の皆様へ」の読み上げた後、「私の事業を信じ、協力してくださった債権者の信頼を裏切って、このようなことになり申し訳ない気持ちでいっぱいである」というお詫びが行われた。

【破産申立に至る経緯説明】
(神田弁護士)
 4月5日午前11時に東京地方裁判所民事20部に破産申し立てを行った。同日午後5時東京地裁から破産手続き開始決定。破産管財人に田川淳一弁護士が即刻選任された。今後は田川先生の元で、破産財団の処理がなされることになる。
 今回の説明会は、皆さんにご挨拶し、ご質問をうけるための任意の集会である。法定の正式な債権者集会は、7月31日午後3時より、東京地裁3Fの集会所で行われる。

 資本関係はないが、いわゆる兄弟会社である株式会社碧天舎が3月31日に破産申し立てを行い、同日破産手続き開始決定がなされた。この会社の手形等の裏書き等の保証を株式会社ビブロスがしていた。今回の直接の破綻の原因は、4月5日の決済すべきビブロスが振りだしていた手形及びビブロスが裏書きしている手形が決済できなかった。したがって、支払い停止を原因として破産申し立てを行った。

(山本氏)
 ビブロスについては経営は安定して業績を上げていた。
 出版業界は斜陽産業であり、将来を考えて、電子出版に未来を見るしかないと思った。エリバシステムというインターネットの書籍販売とダウンロード書籍販売のシステムを構築しようと思った。ほぼ完全な形でできあがり、後は携帯をつなぐだけだった。ベンチャーキャピタルとも話し合いをしていた。一株5万円の元値であれば出資をする、という形でかなり話は進んでいた。
 同時にテストケースとして一般の書籍出版社をやってみようと考えた。最初は普通の書籍出版社をやろうと思っていたのだが、当時自費出版が非常に流行っていて、事業性を調べてみたら、その段階で事業性があると考えた。成約金額も200万円強ぐらいで、その水準であれば、書店への配本、役務の提供の費用、広告料を支払っても何とかやれるのかなと考え、リスクも少ないと思い参入した。今回の破綻の原因はこの参入にある。ところが、参入後、驚いたことに市場の構造がどんどん変わり、過当競争が始まった。後、ある会社が文学賞を作って、賞に応募して来た人にアプローチして出版をするビジネスモデルを考えた。これが主流になってしまった。そのことによって、市場の成約の水準が約160万円ぐらいに下がってしまった。これに適応しようとして、4年間何度も経営再建計画を作ってやってきた。一時的にかなり安定した時期もあったが、4年間赤字基調が続いた。去年の春頃にたてた事業計画で何とかなると思ったのだが、年末に向けてまったく予想とは違う展開になってしまい、11月~2月にかけてあっという間に資金現況が悪化してしまい、今回のような状態になってしまった。2月、3月の段階で売却等のいろんな話を進め、まだやれると思っていた。私どもの破綻の沿革はそのような次第である。

(神田弁護士)
 ビブロスの方から碧天舎その他の新規事業に近年相当の投資をして、資金用立てをしてきたのだが、結局のところ碧天舎は破綻してしまい、他の事業についてもうまくいっていない状態であり、一言で言ってしまえば、新規事業に対する見通しの甘さが、今回の破綻に影響してしまったということになる。

【貸借対照表の説明】
(神田弁護士)
 配布した修正貸借対照表は裁判所にも提出している。決算期ではなく3月31日時点のもの。本来ならば、4月5日現在のものでであるべきだが、準備の都合もあり、3月31日時点で区切ったもの。
 総負債額は、約20億3千万円。資本の部を見ればわかるとおり、約2億5千万円の債務超過となっている。破産申し立ての原因である、支払い停止及び債務超過の両因を充足している。
 資産の部は、17億7千万円ある。本来なら、修正B/Sの後、精算B/Sを作って、精算価値がどのくらいかの試算をしなければならないが、出版業界の場合、取次に対する売掛金が簿価として5億6千万円立っているが、返本等があるので確定するのは相当先になる。ただし、そんなことを言っていては処理が進まなず、、債権者の皆さんにご迷惑をおかけするので、管財人としては、取次と話し合いをされて、早い段階で何らかの形で和解で収束するのではないかと思われる。最終的には管財人が決める。
 短期貸付金については、碧天舎等グループ各社に対するものがほとんどなので、管財人に回収をお願いすることになるが、回収は困難と思われる。私が受任しているのは、碧天舎、ビブロス、ハイランドのみなので、それ以外のグループ会社については把握していない。グループ各社についても、必要に応じて管財人が調査の上、それぞれの会社に資産があり回収が可能であれば、回収されると思われる。
 流動資産については、現金として約4000万円を管財人に引きついだ。現在確定的に破産財団にあるのはその数字のみ。他は、あくまで修正B/Sの簿価として財団を形成しているが、実際にいくらになるかについては非常に見えない。
 固定資産等は、建物・土地には担保が付いている。車両運搬具・工具器具備品については、精算時は二束三文になってしまう。逆に引き取り費用を取られてしまうぐらいで、お金になるのは難しい。
 投資その他の資産については、ビブロスが借りている事務所の保証金等。原状回復して返すので、ほとんど使い切ってしまうと思われる。足りない可能性もあり得る。
 現状、配当があるのかないのかについては、私の立場からは何とも言えない。

【破産手続きの流れ】
(神田弁護士)
・資料に基づいて、破産手続きの流れについて説明を行った。

 今日お越しの皆さんには、裁判所の方から通知が行っていると思うが、同封されていた債権届については、皆さん方の債権額をお書きいただいて、ご提出をお願いしたい。会社側で把握している皆さんの債権額と、皆さんが把握している金額が往々にして違っている場合がある。債権者の皆さんの側で把握している破産債権額を正確に記入した上で、債権届をご提出願いたい。
 第一回債権者集会においては、管財人の方から、調査すべき事項の調査結果の報告、破産に至った経過報告と破産財団でどのような決定がなされ、それが換価されてお金になるのかの報告がなされる。
 管財人から配当が見込まれるという意見があれば、続行され、第2回の債権者集会が行われる。その期日に、財団の換価状況で配当原資が決まり、配布額が確定する、というだいたいの見通しがなされる。
 労働債権などの優先債権が多く、配当が見込まれなければ「廃止決定」がなされる可能性もある。
 社長の方から他社にビブロスの事業を売却できないかという話が出ている。過去のB/SとP/Lを見たが、営業利益はきちんと出ており、早い段階で何とかできたのではないか。惜しい会社である。碧天舎は営業利益も出ておらず、私見だがビジネスモデルが間違っていたのだと思う。いずれにせよ、倒産の世界においては、手形決済ができなければ、どんなに儲かっている会社であってもアウトであり、一度不渡りを出してしまえば、事実上アウトになってしまうので、残念ではあるが、申し立てをせざるを得ない状況であった。金融機関等への混乱等は、私の方から銀行各位にお願いして、最小限度に留めた次第。
 「ビーボーイ」というブランドでの出版事業については、非常にもったいないし、従業員の雇用の確保という問題もあるので、現在管財人が色々と引き受け先を探している。債務を引き受けてくれるような奇特な会社はないので、債務は、破産財団で処理せざるを得ないが、資産としての編集部を中心としての有機的一体としての出版事業については、第三者に売却あるいは営業譲渡できないか、管財人の方で話を進めている。それが、首尾良く事業譲渡となれば対価が見込まれ、破産財団の原資となる。管財人からは、期待ばかりを高めるような説明は控えてほしいという注意をいただいているので、そういうような可能性がある、ということだけご理解いただきたい。
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by yurinass | 2008-02-29 13:37
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