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シティグループ、年次報告書で損失の詳細を開示

 ニューヨーク(ウォール・ストリート・ジャーナル)米シティグループ(NYSE:C)は22日夜に提出した2007年の年次報告書で、投資銀行部門のトレーダーが同年、1日に1億ドル超の損失を出していた日が15日あったと明らかにした。

 シティは25日、これらの詳細について言及を避けた。この報告書は、シティが昨年、約200億ドルの評価損を計上し、チャールズ・プリンス氏が最高経営責任者(CEO)を辞任し、株価の下落につながった問題よりさらに深刻な問題を抱えているとの懸念に拍車をかけた。

 調査会社クレジットサイツのアナリスト、デビッド・ヘンドラー氏は、シティのトレーディング損失の公表に落胆の声を上げた。

 投資家は添付資料を除いても200ページを超えるシティの年次報告書を消化し、シティ株の25日終値は前週末比0.38ドル(1.51%)安の24.74ドルとなった。トレーディングの失態のほかにも、投資家はシティの08年のさえない業績見通しに加え、住宅ローン、レバレッジドローン(低格付けあるいは格付けのない借り手を対象としたシンジケートローン)、商業用不動産にかかわる損失を出すのではないかと懸念している。

 ヘンドラー氏は「シティが格闘している問題はあまりに多い。誰もが情報開示を望んでいるが、開示されると一層気が重くなる」と語った。

 銀行や投資会社は通常、日々のトレーディング損失の金額や頻度を公表し、予測の難しい取引にかかわるリスクの大きさを測る目安を投資家に提供している。トレーディング損失の一部は、数カ月にわたりほぼすべての金融各社に痛手を与えている、変動の激しい市場環境を反映している。

 こうした見地に立つと、シティの一連の損失は決して大失態とはいえない。住宅ローン市場の混乱が金融市場を揺るがし始めた昨年8月、モルガン・スタンレー(NYSE:MS)は1日に3億9000万ドルのトレーディング損失を出した。これは自己勘定による株式の定量的トレーディングを手掛けるチームによるもので、6-8月期(07年11月期の第3四半期)の損失額は4億8000万ドルとなった。同社によると、同四半期の間、1億2500万ドル以上の損失を出した日は4日、同額の利益を出した日は8日あったという。

 シティの広報担当者は25日、声明で「トレーディングにかかわる情報開示は、07年の市場の変動の大きさを浮き彫りにしている。多額のトレーディング利益を出した日は多く、1億ドル以上の収入増となった日は55日以上あった」とした。

 いずれにせよ、シティはこのところの評価損やその他の損失で、ずさんなリスク管理の象徴となった。シティは昨年11月、長年最高リスク責任者(CRO)を務めていたデビッド・ブッシュネル氏に代えて、シティでやはり長くリスク管理を担当していたジョージ・ベルムデス氏をCROに就任させた。

 元世界銀行総裁で現在はシティのシニアアドバイザーの肩書きを持つジェームズ・ウォルフェンソン氏は24日夕方、マンハッタンで開かれた催しで「多くの金融会社の経営陣は、何が起きているのかを知る手掛かりがなかっただけだと思う」と語った。また同日のインタビューで「シティだけではなく米金融大手全般を指した」と付け加えた。

 アナリストや投資家は、昨年12月にシティの最高経営責任者(CEO)に就任したビクラム・パンディット氏に、業績改善計画を開示するよう強く求めている。同氏は沈黙したままだが、26日夜にはウォール街のアナリスト15-20人をシティ本社に招待しカクテルパーティーを開く。招待されなかったアナリストや、パンディット氏のCEO就任以来シティが投資家説明会を計画していないことを指摘したアナリストは不満を漏らしている。

 オッペンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏は、シティの年次報告書を受け、08年のシティの1株利益見通しを70%以上引き下げ75セントとしたうえ、「これでも楽観的かもしれない」と警告した。また株価については簿価の約70%に相当する16ドル以下に下落する可能性があるとした。「1990-91年の信用サイクルの間につけたのと同水準」になるという。

 シティの10-12月期末時点の簿価は1株22.74ドル。同氏は、シティの1-3月期の純損益は赤字になると予想している。

 シティは年次報告書の中で、簿外の投資主体にかかわるエクスポージャーについて詳細に説明している。これは投資家が、シティの財務諸表に載らない資産について引き続き心配する必要があることを示唆している。

 シティによると、簿外の投資主体が保有する資産の総額は3560億ドルで、06年末時点の3880億ドルから減少した。ただ07年の数字は、シティの帳簿に移したストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)の資産580億ドルを含んでいない。06年の数字には含まれている。

 こうした資産のうち損失のリスクに直面しているのは約1520億ドル。前年は1480億ドルだった。このうち約140億ドル分は債務担保証券(CDO)へのエクスポージャー。こうしたCDOは一段の格下げの可能性があるとアナリストはみている。

 シティは昨年末、200億ドル以上に相当するCDOを自社の帳簿に統合した。市場環境が極度に悪化すれば、シティはさらに380億ドル相当のCDOを自社の帳簿に記載する必要に迫られる可能性がある。

 シティが簿外の投資主体についての情報開示を増やしたのは、証券取引委員会(SEC)が12月、こうした投資主体への大きなエクスポージャーがある企業に、年次報告書で情報を追加開示するよう求めたため。シティはさらに、こうした簿外の投資主体やヘッジ行動についてSECの企業金融局と話し合っていると明らかにした。

 さらにシティはこの年次報告書で初めて、投資銀行部門が評価の難しい約200億ドルのポジションを保有していると明らかにした。このポジションは直接・間接に世界の商業用不動産市場と関連しているという。ただ、ポジションの形態は詳述していない。商業用不動産の価値が今年は下落するとの懸念が高まっていることから、シティは、トレーディングのポートフォリオが痛手を被る恐れがあると警告している。

 (2月26日付のHeard On The Streetより)
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by yurinass | 2008-02-27 10:57
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