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by yurinass
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社長が横柄な会社は伸びる件について

 投資の世界において、よく当たる教訓に「横柄な社長の会社は伸びる」というのがある。社長は人を使う以上、社員の能力を使い切る才能が必要だ、という意味の裏返しである。

 ケチで横柄な社長はよほどのことがない限り会社を倒産させない。社員は疲れただの、給料が安いだの、やりがいがないだのと、ぶつくさ言いながらも鬼のように働く。社長の目の届く範囲内で会社が納まっている限り、少なくとも潰れる心配がないのがこの手の会社である。

 社長は孤独な商売であり、信用できると思っていた人間にカネが理由で裏切られたり、些細(ささい)な理由で取引先から切られるといった不測の事態、それも大抵は不愉快な事態に遭遇(そうぐう)する。時には、社員の心情を犠牲にして厳しい決断をしてでも損失回避しなければ倒産することがある。

 いわゆる「いい人」では社長は務まらない。したがって、逆説的に優秀な社長は素晴らしい人間性に溢あふれることを意味しない。むしろ、商売の才能に裏付けられた横柄さこそが、会社を伸ばす社長に求められる資質だ、と言っても過言ではない。

 問題は、こういう社長と付き合うのは面倒くさいという点にある。社内ではほとんどワンマンで経営を仕切り、周囲にはイエスマンしかおらず、監査役も税理士も彼の野望や欲望を止めることはできない。反対する者がいないため、何らかの大きな失敗をするまでワガママいっぱいの経営者ライフを日々送っていて見るに堪えない。

 突然深夜に電話がかかってきて、いま六本木で飲んでるから来いというので仕方なく訪れてみると、女を両脇に抱えてどっしりと構える脂ぎった彼を心行くまで見物することになる。その口に流れ込むのは高いワイン、流れ出てくるのは自慢話である。来なければ良かったと思ってももう遅い。それでなくても、商売につながりそうな他社の経営者を紹介しろとメールを送ってきて、首尾よくいったとしてもお礼メールの一通も来るわけでもない。横柄な社長の対応はほんと地獄である。

 この手の人物は、会社が小さいうちは社員にハッパをかけ苦労をともにする良い経営者であるが、会社が成長し大きくなってくると会社のカネで外国車を買ったり愛人にマンション与えたり銀座で飲み歩いて一晩200万円使ったりする。会社がうまく行っているのも金庫にうなるほどカネがあるのも社員が一糸乱れず働いているのも全部自分の能力だと考えるようになる。果ては、蛇口をひねれば水が出るのも定刻通り電車が来るのも地球が自転してるのも自分のおかげだと思いかねない。

 それらの社長が経営している会社に、投資家として自分のカネを入れている以上、ある種「社長とはそういうもの」という割り切りがなければやっていられない。行儀は良いが結果の出ない社長より、多少素行が悪くても利益を上げ投資回収の見込みの高い社長のほうが良い経営者である、ということになる。

 ホリエモンだって、問題はあるけど途中までは利益の出せる(ように見える)経営者だったということで、いまなお声望は高い。挫折する直前には「僕は死なない」とか人間の持つ不死願望を公言するまで欲望は肥大していたが、ある時点まで、彼でさえも経営意欲旺盛な単なる若手経営者に過ぎなかったということを忘れてはならない。

 つくづく思うのは、人間には持って生まれた「器」のようなものがあるという点である。そこから溢あふれ出るほど成功の酒が注がれると、時には器ごとひっくり返ることにもなる。
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by yurinass | 2007-11-07 07:53
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