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金利は「環境度」で決まる

「環境格付け融資」に力を入れる日本政策投資銀行 環境負荷削減に積極的に取り組む企業は、融資の面でも優遇される――。そんな時代が到来した。代表的な例が、日本政策投資銀行の「環境格付け融資」だ。融資時に行う通常の企業審査に加え、独自のチェックシートに基づいて企業の環境への取り組みを審査し、合格した企業には、融資時の金利を優遇する。優遇率は公開していないが、得点が高い順に「取り組み内容が特に先進的」「先進的」「十分」の3段階に分け、「特に先進的」な企業は優遇率が最も高くなる。

 チェックシートの内容は「経営全般に関する事項」「事業関連事項」「パフォーマンス」の3種類に分かれ、合計126項目で250点満点。業種により質問事項は異なるが、120点が合格ラインで、140点以上は「先進的」、156点以上は「特に先進的」にランクされる。一方で、中堅・中小企業が対象の場合は、環境経営を後押しするために合格ラインを80点に引き下げるなどの配慮も加えている。

 チェックシートは、環境報告書などの公表された情報と聞き取り調査により、政投銀が作成する。例えば、組立加工業の場合、「経営全般に関する事項」は、コーポレートガバナンス、コンプライアンス、リスクマネジメント体制、パートナーシップや生物多様性保全への取り組み、従業員への対応、情報開示の手法と内容――などを網羅している。また、「事業関連事項」では、設備投資、製品・サービス開発、サプライチェーンにおける環境配慮、使用済み製品のリサイクルなどが問われる。「パフォーマンス」としては、温暖化対策、資源の有効利用、水資源対策、化学物質管理、大気汚染などその他の環境対策が対象となる。

 環境格付け融資では、設備投資に限らず、研究開発費や人件費など、環境会計に計上される環境保全コストの50%を上限として融資される。政投銀は同制度を使って、2007年9月末までに102件、総額約1400億円の融資を実施。最近では、積水化学工業や古河電気工業、横浜ゴム、セイコーインスツル(千葉市)、アレフ(札幌市)、小林クリエイト(愛知県刈谷市)、石橋石油(和歌山県印南町)などに融資を実施した。

 実は、融資先企業にとって、環境格付け融資を受けるメリットは金利負担の軽減以外にもある。政投銀の公共ソリューション部CSR支援室の遠藤業鏡調査役は、「従来はコストセンターでしかなかった環境部署の社内的な地位を高めることができる。格付けランクの公表によって社会へのPR効果も生まれる」と、同制度のメリットを話す。

 政投銀が環境格付け融資制度を導入したのは、本業を通じて金融機関としての社会的責任(CSR)を果たす必要があると考えたため。国内の銀行で、「国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEPFI)」にいち早く署名した同行は、2003年の「UNEPFI東京会議」をUNEPFIと共催。同会議でUNEPFIが発表した、環境に資する金融商品の開発などをうたった「東京原則」を具現化するために、環境格付け融資制度を開発した。都銀や地銀各行と連携した環境格付け融資も行っている
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by yurinass | 2007-10-23 07:37 | 経済状況記事
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