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県は、過去に廃業経験がありながら創業を希望する人を金銭面で支援する「再挑戦支援貸付」制度を創設した。過去に事業を営み経営状況の悪化などで廃業せざるを得なかったが、あらためて事業を立ち上げようと具体的に計画を立てている人たちの再チャレンジを支援するのが目的という。 (萩原誠)
同制度の対象者は、自ら営んでいた事業を廃止または倒産した会社の執行役員だった個人で、事業廃止か倒産した日から五年を経過していない創業者。一カ月以内に事業を開始あるいは二カ月以内に新たに会社を設立する具体的な計画を持っているか、あるいは事業開始・会社設立から五年を経過していないことが条件になる。 融資は設備資金または運転資金で、それぞれ一千万円が上限。融資利率は年1・5%以内。融資期間は設備資金は十年以内、運転資金は七年以内。担保は不要で、法人のみ連帯保証人が必要になる。融資受け付けは各商工会議所、商工会、県創業・ベンチャー支援センターで随時受け付けているが、申し込み前に県信用保証協会への相談が必要となる。 これまでは、廃業したものの、新たに事業を立ち上げようとしても、負債が残っていれば資金調達もままならなかった。今回の新制度は、こうした人たちを念頭に創設。県金融課は「ここのところ県内でも倒産件数が増加傾向にあるので、廃業経験者が資金調達しやすい環境づくりをして、中小企業を中心に県内経済の活性化を目指したい。意欲ある創業者に、ぜひ利用してほしい」という。 問い合わせは同課=(電)048(830)3801=へ。
by yurinass
| 2007-10-10 07:54
| 経済状況記事
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