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by yurinass
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敗者復活に見る韓日の違い(下)


 かつては日本でもそうした雰囲気が支配的だった。伝統的に失敗を恥ととらえるこの国では、「自殺大国」として知られるほど、倒産を社会的死亡通告と捉える人が多かった。しかし国際化の波に流されて敗者が大量に発生し、それが社会問題化したことで、最近では「敗者復活の美徳」を強調する雰囲気が生まれてきた。昨年末に安倍首相が打ち出した「再チャレンジ支援総合プラン」もそうした動きの1つだ。内閣全体で取り組む再チャレンジ推進会議は失職した40代や50代の再就職、倒産した企業の再チャレンジ、主婦の再就職などを推進するための法整備を進めている。金融機関は破産経験者に対する無保証・無担保の融資を拡大し、政府は再チャレンジを支援する民間団体や地方自治体に対し、表彰や税制上の優遇を行っている。


 ところで作家の塩野七生は『ローマ人の物語』第7作の中で、ローマ帝国が栄えた理由の1つとして「敗者復活のある統治制度」を挙げた。罪を犯したり、戦争に負けたりして奴隷となった人々も一定の条件を満たせば自由を取り戻せるとした解放奴隷制度もその1つだ。ローマではこうした解放奴隷にも公職者や国民の代表である元老院の門戸が開かれていた。


 今も昔も、人生で逆転のできない社会は健康な社会とは言えず、また持続的な成長も望めない。今韓国に必要とされているのは、キム・サンジョ社長のような敗者復活の成功例が珍しくないような、「柔軟な市場経済」を実現することだ。物事には優劣があり、その間に格差があるのは仕方がないことかもしれないが、たった1回の勝負で勝者と敗者が分かれてしまうような社会ではなく、誰でも挑戦でき、失敗しても再度挑戦する機会が与えられるような社会を目指さなければならない。


 振り返ってみると、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権はこの5年間、常に自分たちが弱者の代弁者だと言い張ってきた。しかし非正規職を強制的に正規職に転換させるといった反至上主義的な政策やポピュリズム的な分配ばかりを強行し、実際に弱者を保護するための制度的な枠組みは何一つ残していない。むしろ独りよがりな二極化対策で人気取りをした揚げ句、結果的に勝者と敗者の格差はむしろ広がってしまった。来年からの5年間、韓国を背負って立ち上がろうという大統領候補者たちには、この失敗から多くのことを学んで欲しいものだ。

イ・ジュン論説委員
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by yurinass | 2007-07-06 13:31 | 経済状況記事
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