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by yurinass
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為替におびえる日本株――スクランブル(1)

 上海を震源地とする世界連鎖株安以降、日本株に奇妙な現象が起きている。円相場との連動性が極端なほど高まっているのだ。年初から日経平均株価が昨年来高値を付けた2月26日までは「円高→株安」もしくは「円安→株高」となる確率が6割弱にとどまっていた。それが2月27日から3月20日までだとこの相関関係はほぼ100%。連動性が当てはまらなかったのは1日だけだ。
 株式市場がここまで為替に神経質になっているのは「円借り(円キャリー)取引の巻き戻しによるリスクマネー縮小が懸念されている」(立花証券の平野憲一執行役員)からとの見方がもっぱら。3月5日までの下げ局面で業種別日経平均の下落率上位に並んだ業種は、高値を付ける過程での上昇率が2割を超えている。買われた銘柄ほど売られたわけで「巻き戻し」との指摘は確かに的を射ている。
 だが必ずしも需給要因だけで動いたとは言い切れない。表で2月26日までの上昇率より下げがきつい、もしくは下落率が大きくなった業種を網掛けで示した。自動車や電機、精密などの為替敏感業種が目立ち「円高→業績悪化」が懸念されたとみるのが自然だろう。そればかりか株式市場が「実際に円高が進行する2月末より前から、110円を超えるような円高を織り込んだ可能性がある」(野村証券の北岡智哉ストラテジスト)ことを示すデータもある。
 グラフは野村証券が試算した高為替感応度銘柄の「ファクターリターン」。円相場に敏感に反応する銘柄群が、相場全体の動きを上回ったか下回ったかを示している。同リターンが低いほど運用成績は芳しくないわけだ。グラフからは為替感応度の高い銘柄の運用は、昨年末から振るわなくなっていることが読み取れる。これは日銀による利上げが取りざたされ始めた時期と一致する。しかも今回より円高が進んだ昨年5月と比べて悪化の度合いが大きい。
 円高が定着するなら、気になるのは2008年3月期の業績見通し。田辺経済研究所の田辺孝則代表は「110円なら減益見通しが出る」と警戒する。
 各シンクタンクの推計によると、前提が115円から110円になると上場企業全体の経常利益は3%前後押し下げられる。ここ数年、企業が慎重な見通しを示していることや米景気減速懸念が早期に払しょくできそうにないことを考えれば、来期業績見通しに市場が失望する可能性は低くないかもしれない。
(日本経済新聞)
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by yurinass | 2007-03-22 08:05 | 経済状況記事
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