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by yurinass
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伸び悩む中小向け融資――第2地方銀行協会長鏡味徳房氏、創業リスク見極め困難、他。

 銀行の中小企業向け融資が伸び悩んでいる。景気拡大期間が戦後最長に達しているものの、資金需要は力強さに欠けるためだ。貸し手、借り手の双方の視点から、中小向け融資の現状や課題を点検してもらった。
 ――中小企業の業況はどうか。
 「輸出をする大企業に部品を提供するような企業は少しずつ良くなっているが、小売業や卸、建設業など内需型は厳しい。好調な企業も過去の不況の経験から設備投資には極めて慎重。受注が増えた企業の長期の運転資金などは少しずつ出てきている」
 ――資金需要をどのように開拓しているか。
 「ちょっとした機械の買い替えや、工場のリフォームなど細かな資金ニーズはある。営業現場に多くの人員を割き、こまめに経営者を訪問して資金ニーズをとらえている」
 ――銀行は優良企業しか相手にしていないという指摘もある。
 「例えば新銀行東京は民間と競合しないミドルリスクの融資先を開拓すると言ってスタートしたが、最近は民間銀行の顧客層に営業している。民間銀行は貸し出し可能な企業に対して、十分な努力をしている」
 「政府系金融機関についても、融資の量的な補完という存在価値は後退している。ただ、小規模の創業資金などは(融資の可否の)見極めが難しく、民間はリスクが取りにくい。限定的に質的な補完をすべきだ」
 ――日銀の利上げが融資に与える影響は。
 「日本経済を人体に例えると、これまでは(超低金利という)『薬漬け』の状態だった。日銀の判断は病が回復していく中で少しずつ薬を減らしていくというもので、適切だったと思う。この程度の薬の減らし方なら、中小企業への影響も大きくない」
 「東日本銀行の取引先でも半分以上が三年連続で増収で、減収増益の企業もある。低金利という異常な事態に慣れてしまうと中小企業の将来の経営計画も甘くなる。(経済の成長と共に)金利も上がっていくという前提の下で経営をしてもらわないといけない」
(東日本銀行頭取)
 ――景気が好調なのに、中小企業向け貸し出しが伸び悩んでいる。
 「いま起きているのは外需主導の景気回復だ。大企業の系列や下請け企業には好影響も出ているが、国内需要が中心の中小企業には大きなウエーブは来ていない。製造業の国内回帰の動きもあるが、内需を引っ張るほどではない。景気回復の実感は乏しい」
 ――メガバンクはスコアリング型融資など中小企業向けに力を入れているが。
 「ポートフォリオ型の融資を受けられるのも、業績が比較的良い中小企業だけだ。メガバンクは安心できる企業にしか貸さない。雨の日に傘を貸さずに、晴れた日に貸す姿勢はあまり変わっていないのではないか。企業の潜在力を見極め、育てるという理念が感じられない」
 ――政府系金融機関改革法案の国会審議が本格化する。融資規模の縮小が中小企業にどのような影響をもたらすのか。
 「中小企業からみると、制度融資はガード(護衛)をもらったような気がする。例えば中小企業金融公庫から融資を受けると、いままで貸してくれなかった民間銀行とも取引ができるようになる。政府系金融機関は業績が一時的に悪化しても融資を引き揚げることはなく安心感がある。融資規模の縮小は、中小企業を育成するという中小企業基本法の理念にも反する。中小企業のよりどころを残してほしい」
 ――日銀による利上げの影響をどうみるか。
 「中小企業はまだそれほど設備投資をしていない。設備投資を増やしているのは大企業が中心で、金利が〇・二五%上がったところで、設備投資を抑制することはないだろう。むしろ預金金利が上がることで、高齢者の財布のひもがゆるんで消費を下支えする影響の方が、中小企業にとって大きいのではないか」
(日本経済新聞)
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by yurinass | 2007-03-05 10:10 | 経済状況記事
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