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by yurinass
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米金融市場カネ余りの実相(上)世界で株高、「持ち合い」進む―海外依存色濃く。

ダウ工業株三十種平均がバブル期の高値を抜け、史上最高値を更新し続ける米株式市場。株高を支えるのは資源高や、長期にわたる世界的な金融緩和で市場にあふれた投資マネーだ。景気や経済成長への楽観論が支配し、一部にはリスクを度外視した過度の投機さえ見られるようになった。仮にマネーが逆流を始めれば市場が大きく揺らぐ可能性もある。
 二月七日、ニューヨーク。高級ホテル、ピエールの会議場は四百人の投資関係者であふれかえった。米ヘッジファンド大手フォートレス・インベストメントの新規上場に伴う株式売り出しの説明会。ヘッジファンドの上場は米国初だ。「有力ファンドに投資できるまたとない機会」と参加者の一人が興奮気味に語る。
 募集枠に対する申し込みは実に二十五倍。枠に漏れた投資家が上場直後に飛びついたため、九日の上場初値は、売り出し価格の八九%高に跳ね上がった。
 同じく二月初め、フロリダで催された個人向けの投資展示会。日本企業が出展しているブースを訪れる個人投資家が口をそろえた。「安い円を借りて、他の有望市場に投資したい」
 機関投資家から個人まで、マネーがさらに高い利回りを求めてマネーに投資する。「世界にあふれる資金があらゆる投資機会を求めてうごめいている」(ロジャー・ファーガソン元米連邦準備理事会=FRB理事)。それが今の市場だ。
資金移動6兆ドル
 マッキンゼーによれば株式や債券など世界の金融資産残高は百四十兆ドル(二〇〇五年末)。世界の名目GDP(国内総生産)総額の三・二倍に膨らんだ。十年前は二・二倍。しかも国境を超えてマネーがあふれ出している。クロスボーダーの資金移動は総額六兆ドルに達し、〇二年の二倍に拡大した。
 活発な投資の結果出現したのは、国際的な「株式持ち合い」という新たな構図だ。FRBによれば〇六年九月末の米国人による外国株保有は三兆五千億ドル、外国人による米国株保有は二兆六千億ドルとともに過去最高。それぞれ〇二年の二・六倍、一・九倍だ。
 例えばインドの非鉄大手ヒンダルコによる米ノベリス買収。二月十一日に六十億ドルで買収を決めたが、インド企業による米企業買収という単純な図式には収まらない。ヒンダルコの株主の二割は外国人。株主上位にはフィデリティやフランクリン・リソーシズなど米系運用会社がずらりと並ぶ。
 米国のマネーが他市場に流れて現地の株高を支え、そのマネーが再び米国に還流する。前提条件は「米市場が世界的に魅力的であり続けること」(マサチューセッツ工科大学のクリスティン・フォーブス助教授)だが、この図式は今後も続くだろうか。
単発エンジン
 基軸通貨としてのドル、市場の流動性の高さなどに引き寄せられて世界から余剰資金が米国に集まってきたが、同助教授の分析では過去五年間の投資リターンそのものでは説明がつかないという。米国ではなく自国資産に投資し続けた方がもうかったからだ。
 ドル安リスクが表面化するなど各国マネーが内向きに転じ、世界的な持ち合い解消へ向かったとき「米市場は不安定さを増す」(同氏)。
 オイルマネーの行方も不確定要因だ。米投資信託大手ピムコが年初にまとめた調査では「一バレル五〇ドル水準なら産油国が世界の金融市場に年間三千億ドルの資金を供給する」という。高すぎる原油は米経済にとって重しだが、安すぎる原油は投資マネーの縮小につながる。
 米株高が引っ張る金融資産の拡大が家計を支え、米経済の堅調を演出している面も見逃せない。「世界経済は米国の個人消費というただ一つのエンジンに頼っている」(モルガン・スタンレーのエコノミスト、スチーブン・ローチ氏)との指摘もある。逆回転のリスクも決して少なくはない。
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by yurinass | 2007-02-24 07:40 | 経済状況記事
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